大学生はどんなAIツールを使っているのか、実際に課金をしているのか調べてみた

大学生はどんなAIツールを使っているのか、実際に課金をしているのか調べてみた

当たり前になりつつあるAIに大学生は本当にお金を払っているのでしょうか。

今回、早稲田生を中心とした大学生約40名を対象に、**「どのAIツールを、どんな用途で使い、月にいくら課金しているのか」**をテーマにアンケートを実施しました。
特に「AIにお金を払うこと」をどう捉えているのかまでを詳しく調査しました。

結果を一言でまとめると、「生成AIの利用率は95%を超えているが、課金はほとんどしていない」という現状です。


調査した学生の概要

本調査では、早稲田大学を中心に、首都圏および一部関西の大学に通う大学生約40名から回答を元に作成。

大学別では早稲田大学が大半を占め、その他に慶應義塾大学、学習院大学、成蹊大学、テンプル大学、立命館大学などが含まれる。

学年は1〜4年生がほぼ均等に分布しており特定学年・学部に偏らないサンプルとなっている。

母数、回答者の属性

早稲田生中心の回答である。

アンケート解答状況

1~4年生まで偏りなく回答を得られた。

学年別割合

どのAIツールが「日常使い」されているのか

そもそもどのAIを使っているのかを以下にまとめた。

最もメジャーなAIツールはやはりChatGPTで、約65%が利用している。やはり「チャッピー」の愛称ついているだけあって、最も利用者が多い。他の世代でもメジャーなのではないだろうか。個人的には80%を超えると思ったが、65%でとどまった。

次に予想通りClaudeかGeminiが来た。Geminiが約60%、Claudeが約40%と続いた。この並び順には考えられる背景がある。Geminiは大学であれば1年間無料なのだ。

参考:Google

これを理由に60%ほどのシェアを獲得した。

この3サービスが大学生のAIツールの中核を占めている。

使用AIツール

*AIツールは併用されていることから割合が100%を超える

1年ほど前までは、「デザイン編集といえばcanva」というイメージがあり、多くの学生が利用している印象だったが、それほどの割合はなさそうだ。

Microsoft Copilot(3人)、GitHub Copilot / Cursor(1人)、といったツールはインターンや個人で開発をしてるニッチなユーザーが使用しているものと考えられる。

「AIツールを使用していない」と答えた学生が1名いたのは予想外だった。

まだ積極的に活用するシーンが見当たらないのかもしれない。


学生の何%が実際に課金しているのか

この記事を読んでくださっているユーザーさんが最も気になっているセクションかと思います。「毎月いくら払っているか」というテーマはかなり興味深い結果を得ることができました。

月額課金額をたずねたところ、「0円」と答えた学生が約71%を占めた。残りの約3割が何らかの形で課金している。その内訳は「3,500円以下」が約20%、残り8%が3,500円以上課金しているという結果になった。

実際の結果

さらに具体的にどのサービスにお金を払っているかを見ると、ChatGPTの有料プラン(Plus / Pro / Team)が約16%、Claudeの有料プラン(Pro / Team)が約18%、Geminiの上位プラン(Advanced / Business)が約2%という結果だった。

有料課金では、ChatGPTとClaudeのユーザー割合が入れ替わった。

まとめると、「生成AIはインフラ級に使われているが、課金は過半数がしていない」というのが今回の調査から見えてきた。

では次に気になるのが、**「課金してる学生はどんな学生か」**ということです。

まず学年ごとの割合は以下の通り。

  • 1,2年生が約9%ずつ
  • 3年生が約45%
  • 4年生が約36%

3年生が最多なのは、就活対策、ゼミでAIを最大限活用していることが想像できる。1,2年生はゼミ・就活がないことで有料課金をしてまで使わないケースが考えられる。3,4年生よりも経済水準が低い傾向も多少はあるのかもしれない。

では次に**「この課金している学生は有料モデルで何をしているんだろう」**ということだろう。次のセクションでは実際に何をしているのかまとめた。


課金している学生は、どんな場面・作業でAIを使っているのか

自由記述の内容を見ていくと使い方に傾向が見えてくる。

有料投資しているユーザーの主な使用目的と具体的な作業内容は以下の通り。

並べた順により使われる場面となっている。

1. 大学の授業・ゼミ

  • 大学の課題:課題の解答、答え合わせ
  • 論文・専攻研究リサーチ: 論文検索、特定分野の調査や情報のまとめ
  • レポート・文章作成: レポートの構成作成や下書き、文章の添削・校正
  • 研究の補助: 統計計算時のプログラミング、コーディング、

2. 就職活動

  • 選考対策: エントリーシート(ES)の添削
  • 思考整理: 自己分析やアピールポイントのアイデア出し

3. インターン・仕事

  • ドキュメント作成: 資料作成およびそのまとめ、資料の要約、議事録
  • 技術的作業: プログラミングのコーディング

4. 資格試験・語学学習(大学外での勉強)

  • 学習サポート: 語学の問題に対する解説、画像のテキスト化(参考書などの読み込ませ等)

5. サークル・課外活動・趣味・日常生活

  • クリエイティブ・企画: アイデア出しや壁打ち、デザイン作成、個人開発
  • 日常生活のサポート: 日常的な調べ物や思考の整理

有料投資しているユーザーの金額ごとの活用例

課金金額

使用用途

~3,500円

主にChatGPT PlusやClaude Proを利用し、大学の課題から日常生活、就職活動まで幅広く活用している

3,500円~6,000円

Claude Proなどを利用し、授業や就職活動、インターン等に活用している

6,000〜15,000円

ChatGPT、Claude、Gensparkを併用し、要約やデザイン作成、アイデア出し等に活用している

15,000円〜

Claude Proなどを利用し、主にインターンや仕事でのコーディングや宿題に活用している

有料プランと無料プランユーザーの声

  • 無料プラン
    • 「必要性が高まれば」、「お金に余裕があれば」課金したい
  • 有料プラン
    • 満足しており、今後も継続の意向
    • 必要性が薄まり、解約の可能性(就活やゼミが終わった可能性が考えられる)

まとめ:AIはインフラ化している、有料化はまだまだ少数派

今回のアンケートで分かったことは、「生成AIは日常に溶け込んでいるが、有料化は進んでいない」ということだ。

就活・インターンのような明確なAIツールへの投資目的がない場合には課金に移行しないと考えられる。

言い換えると、日常生活でコンスタントに必要性を感じるシーンがない(もしくは見つけられていない)のではないか。

ゼミの重たい研究、今後の将来に直結するインターン・就活といった領域では「月数千円払う価値がある」という感覚が生まれるのだと考える。

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