生成AI画像とは?作り方・できること・ツールの選び方を初心者向けに解説
Contact
AI活用の相談、まずは無料で承っています
コラムで取り上げたテーマについて、貴社への適用可能性をお気軽にご相談ください。
Tsubasa Hiroe
1992年生まれ鳥取県出身、高専にてソフトウェア開発を学ぶ⚙️ レシピアプリや通話アプリなどのMVP開発を担当し、合計1000万DLを突破。 その経験を経てMojiを創業、生成AIやその周辺システムの開発マネジメントを行っている。 趣味はキャンプと二郎、筋トレ(ベンチ100kg)。
生成AI画像とは、作りたい画像を文章で説明したり、手元の画像を参照として渡したりして、新しい画像を生成・編集する仕組みです。広告バナーのラフ、記事のアイキャッチ案、商品写真の背景案、プレゼン用のコンセプトイメージなど、制作前に複数の方向性を検討する用途で使えます。
初めて使う場合は、低リスクなラフ作成を対象に、チャット型またはブラウザ型の画像生成サービスで文章から1枚作ってみる方法があります。画像の完成度はツール名だけで決まりません。用途、入力する素材の権利、公開先、修正の必要性を先に決めると、選択と検証を進めやすくなります。
なお、生成AI全体の種類や業務での基本的な使い方は、生成AIとは?種類や使い方・活用事例から問題点までで解説しています。
生成AI画像でできること
画像生成AIは、文章のみを入力する使い方だけではありません。利用できる機能はサービスやモデルによって異なりますが、主に次の作業があります。
- テキストから画像を作る:情景、人物、構図、配色、画風などを文章で指定する
- 参照画像を基に方向性を寄せる:色、構図、雰囲気の参考画像を渡して生成する
- 既存画像を編集する:背景の差し替え、不要物の削除、対象の追加・置換などを行う
- 案を反復して詰める:生成後に「人物を小さく」「文字を減らす」などの修正指示を重ねる
たとえばChatGPTの公式FAQは、会話内での画像作成、追加質問、画像・ファイルのアップロードによる分析・要約・変換を案内しています。OpenAI Help Center:What is ChatGPT? FAQ MidjourneyのImage Promptsは、画像とテキストを組み合わせ、生成結果の内容・構図・色の方向性を誘導する機能です。Midjourney公式:Image Prompts Adobe Fireflyでは、Photoshopの生成塗りつぶしを使い、選択した範囲に対して追加・削除・置換などの編集を行えます。Adobe公式:Photoshopで生成塗りつぶしを使う
生成AIで画像を作る基本手順
ここでは、特定のサービスに依存しない最小手順を紹介します。以下の進め方は、Mojiによる実務上の提案です。
- 用途を一文で決める
例:「採用ページのファーストビューの方向性を検討する」「SNS投稿用のイメージ案を3案作る」のように、何に使うかを先に決めます。 - 出力条件を決める
横長・正方形などの比率、掲載先、必要な余白、ロゴや文字を後から載せるかを整理します。 - プロンプトを入力する
主題、場面、構図、見た目、避けたい要素を順に書きます。最初から完全な指示を目指すのではなく、まず生成し、結果を見ながら指示を修正していく進め方が実用的です。 - 複数案を比較する
見た目だけでなく、用途に必要な余白、対象物の正確さ、ブランドとの整合、修正しやすさで候補を残します。 - 公開前に確認する
権利、人物・商標・固有デザインの扱い、入力素材の利用許諾、サービス規約、誤った表現がないかを確認します。
最初のプロンプトの型
次の型を埋めると、曖昧な「おしゃれな画像」より意図を共有しやすくなります。
用途:[掲載先・目的]
主題:[何を見せるか]
場面:[場所・時間・状況]
構図:[被写体の位置・画角・余白]
表現:[写真風、フラットなイラスト、3Dなど]
色:[基調色・避けたい色]
条件:[文字を入れない、ロゴを入れない、人物を含めない等]架空の例:「採用サイトのヒーロー画像。明るいオフィスで、複数人がホワイトボードを囲んで議論している。横長16:9、人物は画面中央より右側、左側には見出しを載せる余白。自然光、落ち着いた青と白を基調にした写真風。画面内に文字やロゴは入れない。」
人物の人数、配置、文字の正確性、製品形状のように失敗が許容できない条件は、生成結果をそのまま確定素材とせず、デザイナーによる修正や既存素材との合成を前提にしてください。
用途別:どの画像生成AIを選ぶか
「最も高画質なツール」を一つ選ぶより、作業内容から候補を絞る方が比較しやすくなります。以下は一般的な設計上の目安であり、結論はモデル、入力品質、評価指標、許容誤差、各社の現行規約・料金によって変わります。
主な用途 | 優先する機能 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
まず文章から画像を試したい | 会話形式、修正指示、扱いやすいUI | 普段使うチャットやデザイン環境で、反復修正がしやすいサービスから始める |
広告・Webデザインの素材案を作りたい | 比率指定、背景編集、既存デザインツールとの連携 | 生成だけでなく、生成後の編集・書き出しまで確認する |
世界観やコンセプトアートを広げたい | 作風の幅、参照画像、反復生成 | 同じ指示で複数案を出し、構図・配色・雰囲気を比べる |
自社サービスに画像生成を組み込みたい | API、利用制限、監視、データの扱い、ライセンス | UIの使いやすさではなく、API仕様と運用要件で評価する |
自社環境でモデルを運用・調整したい | モデル重み、ライセンス、GPU運用、カスタマイズ性 | 対象モデル・バージョンごとのライセンスと運用条件を確認する |
公式情報から確認できる候補の見方として、ChatGPTは会話内で画像を作り、追加の指示で内容を調整したい場合、Adobe FireflyはPhotoshopなどAdobe製品内で生成・編集を進めたい場合、Midjourneyは画像プロンプトを使って内容・構図・色の方向性を誘導したい場合に検討できます。ChatGPT公式FAQ Adobe公式:Creative Cloudの生成AI Midjourney公式:Image Prompts
自社環境での運用やモデルの調整を検討する場合は、Stability AIのCore Modelsのように、対象モデル・派生物・利用目的・組織の年間売上規模によって条件が変わるものがあります。まず、候補とするモデルの現行ライセンスを個別に確認してください。Stability AI License 製品別の機能、料金、商用利用条件の比較は、画像生成AIおすすめ5選【2026年版】用途別の選び方・料金・商用利用条件を比較をご覧ください。
画像生成を自社サービスへ組み込む場合、開発方法や費用は、必要な生成・編集機能、利用量、データ管理、審査・監視の要件によって変わります。APIを使った生成AI機能の導入に関する基本事項は、生成AIのAPIのおすすめランキングTOP5!特徴や価格比較もあわせて確認してください。
主要ツールを比べるときのチェックリスト
無料枠の有無や料金だけでは、業務で使えるか判断できません。候補を2〜3件に絞ったら、自社の実素材に近い条件で、次を確認してください。これはMojiによる比較テンプレートです。
- 目的の画像比率・解像度で出力できるか
- 参照画像の利用、背景編集、部分修正が必要か
- 日本語での指示と、英語に翻訳した指示のどちらが扱いやすいか
- 人物、手、製品、文字、ロゴ周辺など、失敗が許容できない箇所を確認できるか
- 生成にかかる時間と、必要な案数を出すための利用量が予算内か
- 入力した画像・プロンプト・出力画像の公開範囲と保存条件は許容できるか
- 商用利用、契約プラン、年間売上規模などに条件がないか
- 公開前の人手レビューを、どの工程に置くか決められるか
比較用の評価シート
候補ごとに、同じプロンプトと参照画像を使い、5〜10件程度の出力を比較します。評価項目は用途に合わせて重み付けしてください。
評価項目 | 確認すること | 判定例 |
|---|---|---|
指示追従 | 主題・構図・色・禁止条件を守れるか | 必須条件を満たした出力の割合 |
用途適合 | 余白、比率、掲載面との整合があるか | そのままラフとして使えるか |
修正性 | 一部だけを直したいときに意図を保てるか | 修正で別の要素が崩れないか |
安全性 | 権利・人物・ブランド上の懸念がないか | 公開前レビューで差し戻しが必要か |
運用性 | 費用、速度、権限、ログ、データ条件に適合するか | 継続利用の手順を定義できるか |
評価結果は、モデル更新、プロンプト、入力画像によって変わり得ます。製品間の優劣を固定せず、自社の用途で許容できない失敗を検出できる評価セットを用意し、モデルや設定を更新する際にも再確認する運用を検討してください。
商用利用・著作権・入力データで確認すること
生成できることと、公開・販売してよいことは別です。商用利用の条件は、サービス、プラン、モデル、利用時点の規約、入力素材、生成物の内容、利用国・地域の法令によって変わります。公開や広告利用の前には、対象サービスの現行規約と自社の利用条件を確認してください。
- 入力画像:自社が利用権限を持つ画像か。人物が写る場合、肖像・プライバシーや契約上の条件を確認したか。
- 固有の表現:第三者の作品、キャラクター、ブランド、人物に強く依拠した指示や出力になっていないか。
- サービス条件:商用利用の条件、公開設定、生成物や入力の扱い、必要な契約プランを確認したか。
- 最終制作物:生成物をそのまま使うのか、人が編集・構成した制作物の一部として使うのかを記録したか。
文化庁は、生成AIと著作権に関する考え方に加え、関係者向けのチェックリスト・ガイダンスを公開しています。個別の侵害判断は事案ごとに異なるため、迷う用途では社内の法務・知財担当者や専門家に確認してください。文化庁:AIと著作権について
Adobeは、ベータ表示のないFirefly機能で生成した出力を商用プロジェクトに利用できると案内しています。Midjourneyは、年間売上が100万米ドルを超える企業が自社の商用利用で画像・動画を使う場合、ProまたはMegaプランが必要であると案内しています。Stability AIのCore Modelsまたは派生物を商用目的で利用する場合も、組織の年間売上規模などによって登録や有償ライセンスが必要になる場合があるため、現行ライセンスを確認してください。Adobe:Generative credits FAQ Midjourney:Using Images & Videos Commercially Stability AI License
機密情報や未公開素材を入力する前の確認
画像生成AIに入力したプロンプトや画像には、企画、顧客情報、開発中の製品、撮影前の広告素材などが含まれる場合があります。OpenAIは、個人向けのChatGPTなどでは利用者コンテンツをモデル改善に利用する場合がある一方、オプトアウト後の新規会話は学習に使われないと案内しています。機密情報を扱う場合は、利用するサービス、契約形態、データ設定、保存条件を確認してください。OpenAI Help Center:How your data is used to improve model performance
少なくとも、次の3点を社内ルールにしてください。以下はMojiによる運用例です。
- 入力禁止の情報を定義する(個人情報、顧客の未公開情報、秘密保持契約の対象データなど)
- 許可済みサービス、契約プラン、管理者設定、利用者を明確にする
- 公開前に、人が事実関係・表現・権利・ブランドガイドラインを確認する
組織での無許可利用や機密情報の入力リスクは、シャドーAIとは?生成AIへの機密情報入力で起こるリスクと企業の対策もあわせて確認してください。
まとめ:最初の1枚から、公開判断までを分けて考える
生成AI画像は、文章や参照画像からアイデアを可視化し、複数の案を比較する作業に使えます。一方で、画像を生成できること自体は、公開可否や品質を保証するものではありません。
まずは低リスクなラフ作成で、用途・出力条件・プロンプト・評価基準を試してください。その後、商用公開や業務利用へ広げる際は、ツールの機能だけでなく、データの扱い、規約、権利確認、人による最終レビューを含めたフローを設計することが重要です。
外部サービスの機能・商用利用条件・データ利用方針に関する記述は、2026年9月16日に各提供元の公式ページで確認しています。これらの条件は変更されることがあるため、実際の利用前にリンク先の現行規約・仕様を確認してください。
Contact
AI活用の相談、まずは無料で
コラムで取り上げたテーマについて、貴社への適用可能性をお気軽にご相談ください。