Notion Agentの使い方|議事録のタスク化・週報作成を実務例で解説

Notion Agentの使い方|議事録のタスク化・週報作成を実務例で解説

AI脆弱性診断

そのAIシステム、従来の診断だけで十分ですか?

外部・内部の弱点に加え、プロンプトインジェクションや過剰な権限などAI固有の攻撃面も診断します。

無料で相談する

Notion Agentの使い方で最初に試しやすいのは、会議メモを要約することだけではありません。既存の議事録から実行項目を抽出し、既存のタスクデータベース(DB)へ登録するところまでを、確認付きで進める方法です。

さらに、毎週同じ形式で進捗をまとめる業務では、Custom Agentsを使い、タスクDBを読んで週報ページを定期作成する構成も検討できます。ただし両者は同じものではありません。通常のNotion Agentは利用者本人の権限でその都度動くのに対し、Custom Agentsは設定したリソースへの独立した権限と、トリガー・スケジュールで動く仕組みです。Notion公式:Notion Agent/Notion公式:Custom Agentsの共有と権限

本記事は2026年10月27日に公式公開情報を確認して編集しています。依頼文、DB設計、確認手順は、特記がない限りMojiによる実務上の提案です。実機検証や導入効果を示すものではありません。

最初に分ける:単発のNotion Agentと定期実行するCustom Agents

用途

選ぶ仕組み

実行・権限の考え方

会議後に議事録を読み、タスク候補を確認して登録する

Notion Agent

チャットから都度依頼する。Agentは利用者と同じ閲覧・編集権限の範囲で動く。

毎週、タスクDBを参照して週報を作る

Custom Agents

設定した指示・アクセス・スケジュールでバックグラウンド実行する。対象ページ・DBへの権限をAgentへ明示的に付与する。

Notion AgentはページやDBを作成・編集でき、現在開いているページ、@メンションしたページ、選択したソースなどを文脈として渡せます。対象の議事録ページとタスクDBを明示するほど、参照先の取り違えを減らしやすくなります。Notion公式の操作・機能一覧

Custom AgentsはBusinessまたはEnterpriseプランで利用する仕組みとして案内されています。作成・編集・操作はデスクトップまたはWebで行います。利用可能なモデル、作成可否、クレジット上限は、ワークスペースの管理設定にも左右されるため、作成前に管理者へ確認してください。Notion公式:Custom Agents

議事録をタスク化する前提:既存DBの列を先にそろえる

まず、タスクを書き込む既存のタスクDBを用意します。今回は次の5列を最低限の例にします。

プロパティ

用途

タスク名

実行する内容を短く書く

担当者

議事録で明示された担当者だけを設定する

期限

議事録で確定した日付だけを設定する

状態

例:未着手、進行中、完了

元議事録URL

抽出元の議事録ページへ戻るためのリンク

架空の例:議事録の3行

・田中さんが次回までに見積もり案を更新する。
・採用ページの写真候補を確認する。担当と期限は次回決める。
・10月31日までに、鈴木さんが問い合わせ分類の案を共有する。

この場合、1件目と3件目は担当者・期限を反映できます。一方、2件目はタスク名のみ登録し、担当者と期限は未設定にします。AIが空欄をもっともらしく補完しないよう、依頼文に「明示されない担当者・日付は推測せず未設定」と書くことが重要です。

また、Agentへ新しいDBを自動作成させる前提にはしません。今回は、列名と用途を人が確認済みの既存DBへ登録する範囲に限定します。DB設計の基本や、AIエージェントに任せる業務の切り分けはAIエージェントとは?生成AI・チャットボット・RPAとの違いと導入判断・実践手順も参照してください。

Notion Agentで議事録からタスク候補を確認して登録する手順

  1. 議事録ページを開く
    議事録全体を対象にするならページを開きます。特定の段落だけを対象にしたい場合は、そのブロックを選択してからAgentを開きます。
  2. 参照先を明示する
    チャットで議事録とタスクDBを@メンションします。現在のページを開いていても、登録先DBは名前だけで曖昧にせず指定します。
  3. 最初は候補表だけを出させる
    いきなり登録ではなく、抽出結果を表で確認します。タスクの粒度、担当者、期限、元議事録URLを確認し、不要な行を除きます。
  4. 確認後に登録を指示する
    候補が妥当なら、同じ会話で登録を依頼します。登録後はDBを開き、件数、必須列、URL、未設定項目を確認します。

貼り付け用の依頼文1(架空のDB名・ページ名を使った架空の例)

@10月定例議事録 からアクションアイテムを抽出し、@チームタスクDB に登録候補を表で出してください。列は「タスク名/担当者/期限/状態/元議事録URL」。担当者・期限が明示されないものは未設定にし、状態は未着手。元議事録URLが同じでタスク名が実質同一の既存行は、重複候補として表示し新規登録しないでください。まずは登録せず、候補確認を待ってください。

重複防止の条件はMojiの提案です。これは専用の重複防止機能を保証するものではありません。既存行との照合が期待どおりか、候補表と登録後のDBの両方で確認してください。候補に問題がなければ「この候補を@チームタスクDBへ登録してください」と続けます。

Notion Agentは、利用者が見られないページや編集できないDBを操作できません。対象ページを読めない、登録先DBに書き込めない場合は、まず自分の共有権限を確認します。Notion公式:Notion Agentの権限とコンテキスト

Custom AgentsでタスクDBから週報を定期作成する

週報作成は、入力と出力が繰り返されるためCustom Agents向きです。公式では、Custom Agentsが既存のページ・DBを参照し、スケジュールで定期実行してレポートを作る使い方が案内されています。Notion公式:最初のCustom Agentを作るガイド

公式の作成手順は、サイドバーのAgentsから+を選び、AIとの会話、テンプレート、または空のAgentから開始する流れです。生成されたInstructions、Triggers、Tools and accessは、そのまま公開せず確認・修正します。Notion公式:Custom Agentの作成とスケジュール設定

ここからは週報用に絞ったMojiの設定例です。

  1. Instructionsに、集計対象、期間、出力先、書式、未完了タスクの扱いを書きます。
  2. Tools and accessで、タスクDBには必要最小限の閲覧権限、週報の格納先には作成・編集に必要な権限を付与します。Instructions中でページを@メンションしただけでは、アクセス権は追加されません。
  3. Chatで手動実行し、期間外のタスクや未設定の期限が混ざらないかを確認します。
  4. Activityで、起動理由、処理内容、エラーを確認します。問題があればInstructionsまたはアクセス範囲を直して再試行します。
  5. 確認後にTriggersでRecurringを追加し、曜日・時刻・タイムゾーンを指定して有効化します。次回実行時刻も確認します。

貼り付け用の依頼文2(架空のDB名・ページ名を使った架空の例)

@チームタスクDB を参照し、毎週金曜17:00(Asia/Tokyo)に @週報 に今週の週報ページを作成してください。「完了」「進行中」「期限超過・要確認」の順に、タスク名、担当者、期限、元議事録URLを記載します。情報がない項目は推測しません。既存の同週ページがある場合は新規作成せず、そのページを更新してください。

曜日・時刻は架空の例です。週の起点、対象状態、同名ページを更新する条件はチーム運用に合わせて変更してください。Custom Agentsでは、繰り返しスケジュールの頻度・時刻・タイムゾーンを設定でき、次回実行時刻を確認して保存できます。Notion公式:Recurringトリガーの設定

権限・クレジット・詰まりやすい点の確認チェックリスト

通常のNotion AgentとCustom Agentsの権限を同一視しないでください。Notion Agentは本人として動きます。一方、Custom AgentsはAgent自身に付与したリソース権限で動くため、共有されたAgentが自分には直接見えない情報を参照して回答する可能性があります。共有前には、利用者がAgentの出力から知ってよい情報かを確認します。Notion公式:Custom Agentsの権限モデル

  • 対象ページを読めない:Notion Agentなら自分の閲覧権限を確認します。Custom AgentならTools and accessに議事録・タスクDBが追加されているかを確認します。
  • DB列が合わない:DBの列名、プロパティ型、状態の選択肢を先に確認します。担当者・期限が未確定なら、推測入力ではなく空欄にします。
  • 週報が動かない:手動試行後にActivityを開き、起動条件、実行内容、エラーを確認します。スケジュールのタイムゾーンと次回実行時刻も見直します。
  • 想定より実行が広がる:Custom Agentのアクセスは必要なページ・DBへ絞ります。閲覧だけでよい情報に編集権限を与えません。
  • クレジットで停止する:Custom Agentの利用量・予算・管理者の制限を確認します。2026年10月27日時点の公式案内では、新規Business/Enterpriseワークスペースは2026年10月19日から新しいクレジット体系へ移行し、既存ワークスペースは2026年11月2日から適用予定です。適用日と設定状況は自社ワークスペースで確認してください。Notion公式:Custom Agentsのクレジット

まずは、1本の議事録から候補を確認して3件程度を既存DBへ登録する小さな運用で試してください。抽出精度だけでなく、担当者・期限の未設定を守れるか、元議事録へ戻れるか、重複候補を人が判断できるかを確認した後に、週報の定期化へ進むと修正範囲を限定しやすくなります。継続運用するAIエージェントの評価観点は、AIエージェント評価とは?導入判断に使える比較基準・評価項目・実務手順も参考にしてください。

Contact

AIシステムの脆弱性、公開前に確認しませんか

対象範囲の整理から診断、改修、再診断まで一貫してご支援します。

AI脆弱性診断の詳細を見る
無料相談する