Fibr AXOとは?機能・料金・使い方を公式情報から整理|AI検索とエージェント操作への備え方

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Fibr AXO(Agent Experience Optimization)は、Fibr AIが2026年10月28日に発表した、ブランドサイトをAI検索・AIエージェントにも利用しやすくするための仕組みです。人間の訪問者向けにページを最適化する従来のCROだけでなく、AIがブランド情報を探し、比較し、必要に応じてフォーム入力や購入などの次の行動を進める状況を対象にしています。
ただし、AXOは「AI回答で必ず引用される」「任意のAIエージェントが何でも購入できる」ことを保証する製品ではありません。現時点の公開情報では、対応するAIエージェントの完全な一覧、各エージェントで実行できる操作の範囲、AXO単体の料金・契約条件は確定できません。導入時は、可視性の改善とエージェントの操作支援を分け、それぞれを小さく検証することが重要です。
AI検索で参照されるための基礎的な考え方は、GEOとは?SEO・GAOとの違いもあわせて確認してください。
Fibr AXOでできること
Fibrの発表では、AXOは既存サイトの情報をAI訪問者向けに整理し、AI回答・推薦・比較での可視性を高めることと、AIが消費者の代わりに次の手続きを進められる「agent-ready」な体験を支援することを目的にしています。フォーム、申込、購入については、サイト上またはMCP・アプリを通じた支援に言及されています。Fibr AIの発表資料
対象 | AXOで掲げられている内容 | 導入前に確認すること |
|---|---|---|
AI検索での可視性 | AIプラットフォームまたはエージェントを認識し、既存サイトの関連情報を整理して提示する | 対象にするAIサービス、検索クエリ、ブランド名・製品名の表記ゆれ |
情報の整合性 | 承認済みの事実、メッセージ、開示情報を使い、レビューと事実整合性チェックを行う方針 | 価格・在庫・規約・法的表示の正本、更新責任者、承認フロー |
エージェントによる行動 | フォーム、申込、購入などを、サイト内またはMCP・アプリ経由で支援する構想 | 対応する操作、接続先、本人確認、決済確定、人による承認地点 |
人間向けWeb最適化 | 既存のHuman Experience Optimization(HXO)と同一プラットフォームで扱う | 既存LP、広告流入、通常SEO、コンバージョン計測への影響 |
Fibrのエージェント別パーソナライゼーションの公開ページでは、検証済みボットに対して同一URLでテキスト中心のバージョンを返し、形式・順序・深さなどを変える一方、事実自体は人間向けページと同じに保つ方針を説明しています。また、公開前の承認とロールバックを案内しています。Fibr AI:Agent-Specific Personalization
SEO・AI検索最適化・エージェント操作支援の違い
領域 | 主な問い | 成果の確認方法 |
|---|---|---|
SEO | 検索エンジンがページをクロール・理解・表示できるか | インデックス、検索流入、検索順位、CV |
AI検索最適化 | AIが正しいブランド情報を見つけ、説明・比較・推薦の根拠として扱えるか | 指定プロンプトでの言及・引用・内容の正確さ、AI経由流入 |
エージェント操作支援 | AIが利用者の目的に沿って、必要な情報を取得し、許可された手続きを進められるか | 操作完了率、途中離脱、承認率、誤操作率、有人引継ぎ率 |
この3つは代替関係ではありません。SEOを土台に、AIが読み取れる正確な情報を整え、その後に操作可能な業務フローを限定して接続します。AIエージェントに外部操作を任せる際の権限・承認・停止条件は、AIエージェントのガードレール設計で解説しています。MCPが担う接続の役割は、API・MCP・A2Aの違いも参照してください。
Fibr AXOの料金:公開情報で確認できる範囲
2026年10月28日時点で、AXOだけの個別料金、操作回数ごとの課金、MCP連携の料金、対応エージェントごとの利用上限は、今回確認した公開資料では見つかりませんでした。
一方、Fibr AIの価格ページでは、年払いの一般プランとしてStarterが月額239米ドル、Proが月額479米ドル、Enterpriseが月額999米ドルからと記載されています。価格ページの機能表では、LLM Traffic Personalization、GEO(LLM Traffic & LLM Presence)、カスタムCDP・CRM連携、カスタムのエージェントワークフローなどはEnterprise側の機能として示されています。AXOを検討する場合は、表示価格だけで判断せず、必要なAXO機能が見積もりに含まれるかを確認してください。Fibr AI Pricing
見積もり時の確認チェックリスト
- AXO、LLM Traffic Personalization、GEOが契約に含まれるか
- 対象ドメイン、URL数、月間セッション数、AIボット解析の上限は何か
- 利用可能なAIプラットフォーム・エージェントと、ボット検証の方式は何か
- フォーム送信・申込・購入で利用できる接続方式と、追加開発費は何か
- CDP、CRM、分析基盤、広告基盤の連携費用とデータ項目は何か
- 日本語ページ・日本市場の価格、在庫、配送、法定表示をどう扱うか
- 公開承認、ロールバック、変更履歴、権限分離をどこまで設定できるか
- 個人情報、決済情報、認証情報、ログの保存先・保持期間・契約条件はどうなっているか
使い方:最初は「AI可視性」と「操作」を分けて試す
Fibrの一般的なWeb最適化機能では、サイトのhead要素にFibr Scriptを設置し、ダッシュボードでURLを登録・検証してから、実験やパーソナライゼーションを開始する手順が案内されています。設置にはサイトHTMLの編集権限と、Fibrダッシュボードの設定権限が必要です。Fibr Support:Configure Fibr Script to your website
ただし、この手順は公開ドキュメントで確認できる一般的なFibr導入手順です。AXO固有の設定画面、MCP設定、操作可能なアクションの詳細は公開資料だけでは確認できません。以下は、その不確実性を前提にしたMojiによるPoCの進め方です。
- 対象ページを1つ選ぶ:料金、仕様、比較条件、申込条件が明確な製品・サービスページを選びます。曖昧なブランド紹介ページから始めない方が、情報の正誤を判定しやすくなります。
- 正本を固定する:価格、対象地域、在庫、配送、返品、利用条件、免責事項について「このデータが正」と言える更新元と責任者を決めます。
- AI検索用の評価プロンプトを作る:指名、比較、用途、価格、制約に分けて20〜50件程度を作成します。架空の例:「法人向けの○○で、△△に対応するプランはどれか」。回答に含まれるブランド名だけでなく、価格・条件・制約が正しいかを採点します。
- 可視性だけを先に測る:引用・言及率、情報の正確率、誤った説明の件数、AI経由セッション、CV補助指標を、導入前後で同じ条件にそろえて比較します。
- 次に可逆的な操作を試す:資料請求フォームの下書き、問い合わせ内容の整理、予約候補の提示など、外部確定や決済を伴わない操作から始めます。送信・購入・契約・権限変更は人の承認を必須にします。
- 合否を決める:可視性の改善だけでなく、情報誤り、ページ速度、通常訪問者のCV、運用工数、エージェント操作の失敗・中断を含めて継続可否を判断します。
測定テンプレート:導入効果を「引用数」だけで判断しない
次の表はMojiによる提案です。モデル・AIサービス、プロンプトの難易度、サイトの元データ品質、評価者、許容誤差によって結果は変わります。特定の数値を一律の合格ラインにはせず、導入前の基準値と比較してください。
目的 | 主指標 | 品質・安全のガードレール |
|---|---|---|
AI回答で見つけてもらう | 指定プロンプトでの言及率・引用率 | 誤った価格・仕様・比較表現の件数 |
正確に説明してもらう | 必須事実の正答率、根拠URLの提示率 | 古い情報、対象外地域・プランの混同 |
AI経由の事業成果を見る | AI参照元からのセッション、資料請求・購入などのCV | 通常流入のCV低下、ページ表示速度の悪化 |
操作を任せる | 操作開始率、承認後の完了率、有人引継ぎ率 | 誤送信、重複処理、権限外操作、取消不能な処理 |
Fibrのキャンペーン計測では、主要コンバージョンをPrimary Metricとして1つ設定し、補助的なイベントをSecondary Metricsとして扱う仕組みが案内されています。既存のGoogle Tag Managerで定義済みの指標を利用する方法と、クリック・到達ページを使うInline Trackingが説明されています。Fibr Support:Success Metric in Fibr Campaigns
導入判断:Fibr AXOが向くケースと慎重にすべきケース
検討しやすいケース
- 価格、仕様、対象者、比較条件などの一次情報を自社サイトで継続更新できる
- 複数の市場・広告流入・顧客セグメントに合わせてWeb体験を運用している
- AI検索における説明の正確さと、AI経由の訪問・CVを同じ担当組織で測りたい
- 資料請求、予約、見積もりなど、段階的に自動化できる手続きがある
先に整備したいケース
- 価格・在庫・規約の正本が散在し、サイト内でも矛盾している
- 地域、商材、顧客属性によって表示してよい情報が大きく異なる
- 購入確定、契約、返金、本人確認のように、誤操作の影響が大きい
- どのAIサービスを対象にするか、何を成功とするかが決まっていない
後者では、先に情報の正本、更新責任、権限、承認フローを整理してください。AIエージェントの導入対象を選ぶ全体的な判断基準は、AIエージェントとは?生成AI・チャットボット・RPAとの違いと導入判断、評価設計はAIエージェント評価とは?で詳しく解説しています。
まとめ
Fibr AXOは、AI検索におけるブランド情報の見つかりやすさ・正確さと、AIエージェントがサイト上で次の行動へ進める状態を、一つのWeb最適化基盤で扱おうとする製品です。公開情報からは、AI向けの情報整理、ボット別の提示、承認・ロールバック、MCPやアプリ経由の行動支援という方向性は確認できます。
一方で、AXOの単体料金、対応エージェントの完全な一覧、各アクションの実装・提供条件は、契約前に個別確認が必要です。まずは、正本を管理できる1ページと、同じ評価プロンプト、可逆的な1操作に範囲を絞り、可視性・正確さ・CV・安全性を並行して測定することをおすすめします。