Microsoft Copilotとは?無料版・Pro・365の違いと10月の新機能まとめ
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Microsoft Copilotとは
Microsoft Copilotは、Microsoftが提供するAIアシスタントの総称です。質問に答えるチャットに加え、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsの中で文章の下書き、要約、データ分析、資料作りを手伝います。
Copilotが「よくわからない」と言われる理由は、主に次の3つです。
- 同じ名前のサービスが複数ある:個人向けのCopilot、会社向けのMicrosoft 365 Copilot、開発者向けのGitHub Copilotは、それぞれ別の契約です
- 気づかないうちに入っている:Windows、Edge、Officeに最初から組み込まれているため、自分で選んで契約した意識がありません
- プラン名がよく変わる:個人向けの有料版「Copilot Pro」は2025年10月に販売を終え、現在は「Microsoft 365 Premium」に統合されています。さらに2026年9月25日には、Copilot自体の大幅な刷新が発表されました
使っている自覚がなくても、会社のPCで「Copilot」ボタンやアイコンを見たことがある人は多いはずです。その「これ何?」を解消するのがこの記事の目的です。
Copilotの種類と違い
Copilotは大きく5種類に分かれます。どのアカウントでサインインしているか(個人のMicrosoftアカウントか、会社のアカウントか)で、使えるものが変わります。
種類 | 対象 | 使う場所 | できること |
|---|---|---|---|
Copilot(無料版) | 個人のMicrosoftアカウント | Copilotアプリ、Web、Windows、Edge | チャット、画像生成、画面やカメラを使った質問(利用量に上限あり) |
個人向けMicrosoft 365(Personal・Family・Premium・Pro) | 個人・家族 | 上記+Word・Excel・PowerPoint・Outlook・OneNote | 自分のファイルを読み込んだ下書き・要約・分析。Premium以上はリサーチや分析を任せるエージェント機能も |
Microsoft 365 Copilot Chat | 会社のアカウント(対象のMicrosoft 365契約がある場合) | Microsoft 365 Copilotアプリ、Outlook、Teamsなど | 企業向けの保護がついたAIチャット(追加料金なし) |
Microsoft 365 Copilot | 会社(有料ライセンス) | 上記+Word・Excel・PowerPoint・Teamsの会議 | 社内のメール・予定・ファイルをもとに答える、会議の要約、リサーチ・分析エージェント |
GitHub Copilot | 開発者 | VS Codeなどのエディタ、GitHub | コードの補完・生成・レビュー。Microsoft 365とは別契約 |
よくある勘違いが「会社でCopilotが使える=社内の資料も読める」です。無料のCopilot ChatはWebの情報や、自分で貼り付けた・アップロードした内容をもとに答えます。メールや予定、社内ファイルを横断して答えさせるには、有料のMicrosoft 365 Copilotが必要です。
また、「Copilot」で検索される情報の多くは開発者向けのGitHub Copilotです。WordやExcelで使うCopilotとは別物なので、開発をしない人は気にしなくて大丈夫です。
料金比較(2026年10月時点)
個人なら無料から月額16,000円、会社なら1ユーザーあたり月額2,698〜4,497円が目安です。価格はMicrosoft公式サイト(日本)の表示です。
個人向け(公式:個人向けCopilotの価格プラン)
プラン | 月額 | 年額 | Copilotの利用量 | 主な違い |
|---|---|---|---|---|
Copilot(無料版) | 0円 | ― | 基本 | チャットと画像生成。Word・Excelの中では使えない |
Microsoft 365 Personal | 2,130円 | 21,300円 | 無料より多い | 1人用。Word・Excel・PowerPoint・OutlookでCopilotが使える |
Microsoft 365 Family | 2,740円 | 27,400円 | 無料より多い | 最大6人。ただしAIは契約者本人のみ |
Microsoft 365 Premium | 3,200円 | 32,000円 | 充実 | リサーチや分析を任せるエージェント機能。旧Copilot Proの後継 |
Microsoft 365 Pro | 16,000円 | 月払いのみ | 最大 | 利用上限が最も高い |
プラン | 1ユーザーあたり月額(年払い) | 内容 |
|---|---|---|
Microsoft 365 Copilot Chat | 0円 | 対象のMicrosoft 365契約がある会社のアカウントで利用可能 |
Microsoft 365 Copilot Business(追加) | 2,698円(通常3,148円、2026年12月31日までの初年度割引) | 300人までの会社向け。既存のMicrosoft 365 Businessプランに追加 |
Microsoft 365 Business Standard + Copilot Business | 3,523円 | OfficeアプリとCopilotのセット |
Microsoft 365 Business Premium + Copilot Business | 4,797円 | 上記+高度なセキュリティ管理 |
Microsoft 365 Copilot(大企業向け) | 4,497円 | 対象のMicrosoft 365ライセンスが別途必要。エージェントは従量課金 |
個人向けの有料プランでも、利用量には上限があります。公式サイトは「無料より多い」「充実」「最大」という表現にとどめており、具体的な回数は公開されていません。なお、Microsoft 365 BasicではAI機能は使えません。
2026年9〜10月の新機能:新しいCopilot(Home・Code・Autopilot)
Microsoftは2026年9月25日、Copilotを「Home」「Code」「Autopilot」の3つに分けて作り直すと発表しました。質問に答えるAIから、仕事を代わりに進めるAIへの切り替えです。主な対象は会社向けのMicrosoft 365 Copilotで、日本での提供開始日は発表されていません。
機能 | 内容 | 提供状況(10月10日時点) |
|---|---|---|
Home | チャットと、複雑な作業を任せる「Cowork」を統合。Word・Excel・PowerPointをCopilotの画面の中で開いて編集できる。「Today」がメール・予定・Teamsからその日の優先業務をまとめる | 今後数週間で、先行利用の「Frontierプログラム」から順次提供 |
Code | プログラムの知識がなくても、言葉で指示するだけでダッシュボードや業務ツールを作れる。GitHub Copilotと同じ技術が土台 | 9月末からFrontierで順次提供し、数週間後に一般提供の予定。個人向けのPremium・Proでは年内にプレビュー |
Autopilot | 旧称「Scout」。指示を待たずに動き続けるエージェントで、会議の準備、フォローアップ、定例作業の追跡などを担当する | 限定プレビュー(9月末に対象を拡大) |
料金の仕組みも変わります。チャットやOfficeアプリでの利用はこれまでどおり月額のライセンスで、Cowork・Code・Autopilotのように重い処理は「Copilot Credits」による従量課金です。会社の管理者は、月ごとの上限やユーザーごとの制限を設定できます。月額ライセンスでは、質問ごとに精度・速さ・コストを比べて最適なAIモデルを自動で選ぶ「Auto」が基本で、モデルを自分で選ぶこともできます。OpenAIのGPT-6 AstraやAnthropicのClaude Fableのような最上位モデルは、従量課金の対象です。
10月6日には、Microsoft 365 Copilotに次の機能が追加されました(公式リリースノート)。
- 回答を作り直して、別の答えを出させる機能(Web版)
- PowerPointで、自分専用の作業手順を「スキル」として登録できる機能(Windows版)
- Mac版PowerPointで、SharePointやOneDriveのファイルを参照してスライドを作る機能
10月20日(日本時間は21日)には「OneDrive + Copilot」オンラインイベントがあり、OneDriveでのCopilotの新機能が発表される予定です。現在もMicrosoft 365の契約者は、OneDrive上でファイルの要約や比較ができます。イベント後にこの節へ追記します。
仕事でできること
Copilotの強みは、普段使っているOfficeアプリの中で、ファイルを開いたままAIに頼めることです。Word・Excel・PowerPoint・Outlookで使うには、個人ならMicrosoft 365 Personal以上、会社ならMicrosoft 365 Copilotのライセンスが必要です。
アプリ | 頼めることの例 |
|---|---|
Word | 箇条書きのメモから企画書の下書きを作る、長い契約書や報告書を要約する、文章のトーンを整える |
Excel | 表の傾向を言葉で説明させる、必要な関数を作らせる、グラフや集計表を作る |
PowerPoint | Wordの資料やメモからスライドのたたき台を作る、既存の資料を要約する |
Outlook | 長いメールのやり取りを要約する、返信の下書きを作る |
Teams(会社向け) | 会議の要点や決定事項をまとめる、途中参加でもそれまでの議論を確認する |

別のAIアプリに文章をコピーして貼り付ける必要はありません。開いている文書をCopilotが読み、できた下書きはそのまま文書に入るので、続きは普段どおりWordで直せます。
さらに、個人向けのMicrosoft 365 Premium以上と会社向けのMicrosoft 365 Copilotでは、調べ物を任せる「リサーチツール(Researcher)」や、データ分析を任せる「アナリスト(Analyst)」などのエージェントも使えます。
無料版でも、文章を貼り付けて要約させる、メールの下書きを作るといった使い方はできます。ただし、WordやExcelの中からそのまま頼むことはできません。
ChatGPT・Geminiとの違い
Copilotを選ぶ理由は、AIの賢さよりも「普段使うアプリの中で使えるか」です。会社がMicrosoft 365を使っているならCopilot、Google WorkspaceならGeminiが自然な選択肢になります。
項目 | Microsoft Copilot | ChatGPT | Gemini |
|---|---|---|---|
強い場所 | Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams | 単体のアプリ・Web | Gmail・ドキュメント・スプレッドシート・Android |
会社のデータとの連携 | 社内のメール・予定・ファイルをそのまま参照(有料版) | コネクタで外部サービスと連携 | Google Workspaceのデータを参照 |
向いている人 | 会社でMicrosoft 365を使っている人 | 文章作成や調べ物を幅広く頼みたい人 | Googleのサービス中心で働く人 |
どれか1つに絞る必要はありません。例えば、社内資料の要約やメールは会社のCopilot、公開情報の調べ物はChatGPT、という使い分けもできます。ただし、会社の資料を個人のAIアカウントに入れるのは、社内ルールで禁止されていることが多いので注意してください。
(内部リンク:ChatGPT・Claude・Geminiの比較記事、「シャドーAIのリスクと対策」)
よくある質問
Q. Copilotは無料で使えますか?
使えます。個人のMicrosoftアカウントならCopilotアプリやWebで、会社のアカウントならMicrosoft 365 Copilot Chatを追加料金なしで使えます。WordやExcelの中で使うには有料プランが必要です。
Q. Copilot Proはなくなったのですか?
新規販売は2025年10月に終わり、Microsoft 365 Premium(月額3,200円)に統合されました。Copilot Proの契約者は、機能を引き継いだままPremiumへ移行できます。
Q. Microsoft 365 Familyなら家族全員がCopilotを使えますか?
使えません。FamilyとPremiumはOfficeアプリを最大6人で共有できますが、AI機能は契約者本人だけが対象です。
Q. 会社のアカウントで使うと、入力した内容は外に漏れますか?
会社のアカウント(Microsoft Entra ID)で使うMicrosoft 365 Copilot Chatは、企業向けのデータ保護がついたチャットとして提供されています。仕事の資料を扱うときは、個人のアカウントではなく会社のアカウントでサインインして使いましょう。
Q. Copilotが「現在トラフィックが集中しています」と表示されて使えません
利用が集中しているか、障害が起きている可能性があります。会社のアカウントなら、管理者がMicrosoft 365管理センターの「サービス正常性」で障害情報を確認できます。有料プランでも、利用量の上限に達すると一時的に使えなくなることがあります。
Q. GitHub Copilotとは何が違いますか?
GitHub Copilotは開発者がコードを書くための別サービスです。無料プランのほか、月額10ドルのProなどがあり、Microsoft 365の契約とは関係ありません(公式:GitHub Copilotのプラン)。
まとめ
Microsoft Copilotは「どのアカウントで、どのアプリから使うか」で中身が変わります。迷ったら次の順で考えると選びやすくなります。
- 仕事で使うなら、まず会社のアカウントでMicrosoft 365 Copilot Chat(無料)を試す
- 社内のメールや資料をもとに答えてほしくなったら、会社にMicrosoft 365 Copilotの導入を相談する
- 個人でWord・Excelの中で使いたいなら、Microsoft 365 Personal(月額2,130円)から始める
- リサーチや分析をAIに任せたいなら、Microsoft 365 Premium(月額3,200円)を選ぶ
9月25日に発表された新しいCopilot(Home・Code・Autopilot)で、Copilotは「答えるAI」から「仕事を進めるAI」へ変わりつつあります。10月20日のOneDrive + Copilotイベントの内容は、発表後にこの記事へ追記します。
出典
- 個人向けCopilotの価格プラン(Microsoft公式)
- ビジネス向けMicrosoft 365 Copilot(Microsoft公式)
- Microsoft 365 Copilotプランと価格:大企業向け(Microsoft公式)
- Introducing the new Copilot with Home, Code and Autopilot(Microsoft公式ブログ、9/25)
- マイクロソフトが新Copilot発表、「Home」「Code」「Autopilot」を一体提供(AI Watch)
- 2026年9月25日に発表された新しいMicrosoft Copilotについての整理(Qiita)
- 「Microsoft 365」の新プラン「Microsoft 365 Premium」が登場~「Copilot Pro」の販売は終了(窓の杜、2025年10月)
- Microsoft Announces OneDrive and Copilot Event on October 20(Thurrott)
- GitHub Copilotのプラン(GitHub公式)
価格は2026年10月10日に公式サイトで確認したものです。
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